ウォンフンイ村は、忠清北道清州市西原区山南洞にある村で、「元峴里」とも呼ばれる。「元峴」とは、大きな峠という意味で、村を囲む九龍山に大きな峠があることから付けられた名前である。元峴里が、なぜ「ウォンフンイ村」と呼ばれるようになったのかについては不明であるが、現存する世界最古の金属活字本である「直指」よりも、72年も前に複版本金剛経を印刷した「元興寺」がこの地にあった、とされる推測が、「ウォンフンイ村」の嚆矢である可能性がある。
ウォンフンイ村は、都心で昔ながらの方式で農業を営んでいた地域で、山南川が、九龍山から村を経て無心川へと流れている。この村の自然生態系の保存に関しては、清州市民の間でもそう知られていなかったが、2003年にヒキガエルの赤ちゃんが大移動する様子が全国に報道されてからは、ヒキガエルの生息地として有名になった。
広野、馬蹄のように村を囲む九龍山、そして、九龍山から流れ下る、村の水源である堤防からなるこの地域は、九龍山一帯の山林生態系と、ウォンフンイ堤防周辺の湿地生態系が、互いに調和をなしている。
このような自然環境で、ヒキガエルをはじめとする両生類、鳥類、哺乳類などの多種多様な生物が生息できる生態系の宝庫が、ここ「ウォンフンイ堤防」である。
京釜高速道路・清州 IC → 清州方向 → 司倉交差点で右折(大田方向) → 開新五叉路から引き続き直進 → クムソン自動車学校(山南交差点)で右折(道路標示案内を参考) → 約100M直進 → 一つ目の三叉路で左折